【リマ共同】中国の習近平国家主席と韓国の尹錫悦大統領は15日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれたペルーの首都リマで会談した。両氏の会談は2年ぶり。聯合ニュースによると、尹氏は北朝鮮とロシアの軍事協力問題を取り上げ、中国に建設的役割を果たすよう要求した。ロシアへの北朝鮮派兵という事態を受け、ロシアや北朝鮮と関係の深い中国に影響力を行使するよう求める声が高まっている。
習氏は関係国が対話で平和的解決を追求すべきだと従来の主張を繰り返したという。中国外務省によると、習氏は「地域の平和と安定、繁栄を促すため、中韓両国は戦略協力パートナーシップ関係の健全で安定した発展を推進すべきだ」との考えを示した。
両首脳は2022年11月にインドネシア・バリ島で会談。23年11月にAPEC首脳会議が開催された米サンフランシスコで握手したものの、正式会談は実現しなかった。
習氏は国際情勢が変化しても中韓は善隣友好を堅持し、相互利益とウィンウィンの協力という目標に向け取り組むべきだと述べた。