経常黒字、４１％増の２・８兆円　５月で最大、海外投資が好調

　財務省が８日発表した５月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比４１・８％増の２兆８４９９億円だった。１６カ月連続の黒字で、比較可能な１９８５年以降では５月として最大の黒字額となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字幅が縮小し、海外投資の利子といった第１次所得収支の黒字幅が好調に伸びた。

　貿易赤字は１兆１０８９億円。輸出は１２・１％増の８兆１３２４億円、輸入は９・３％増の９兆２４１３億円となった。