10日の東京株式市場で、最上位の東証プライム市場の時価総額が1001兆6979億円に達した。東京証券取引所によると、初めて1千兆円を超えた。今年に入って株高基調が続き、10日の日経平均株価(225種)も前日に続いて終値で史上最高値を更新したことを反映した。半導体などのハイテク関連株だけでなく、長期金利の上昇や外国為替相場の円安進行で金融、輸出関連など幅広い銘柄が買われた。
公表された時価総額は政府が保有する株式を除いた数値。プライム市場が導入される前の「東証1部」の時代を含め、初の大台突破となった。
10日の平均株価は前日に大幅上昇した反動で朝方に利益確定売りも目立ち、前日終値を挟んで不安定にもみ合った後で続伸。取引終盤に上げ幅は一時300円を超えた。終値は前日比251円82銭高の4万1831円99銭だった。
半導体関連株の一角が買い戻された。金利上昇による収益の改善期待から銀行や保険株が買われ、円安で自動車など輸出企業を中心に業績が拡大するとの見方を背景に幅広い業種で買われた。