【エルサレム共同】イスラエルのガラント国防相は10日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザでの戦闘でイスラム組織ハマスの戦闘員の60%を殺害するか負傷させ、ハマスの24大隊の大部分を壊滅したと主張した。国会答弁としてイスラエルメディアが報じた。イスラエルは、ハマス壊滅と人質救出という目標を達成するまで戦闘を続ける方針を維持している。
ハマスは10日、イスラエル軍がガザ北部ガザ市の全住民に退避を要求したことを「脅迫だ」と非難。退避要求後には激しい攻撃が予想され、国際社会で懸念が深まっている。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は3万8295人。
バイデン米政権はガザ停戦実現へ圧力を強めている。米ニュースサイト、アクシオスによると、中央情報局(CIA)のバーンズ長官は10日、カタールの首都ドーハで同国やイスラエル、エジプトの高官と会談し、停戦案を協議した。
イスラエルのネタニヤフ首相はエルサレムで米国のマクガーク中東調整官と会談し、停戦合意に向けて取り組む姿勢を強調した。