海上自衛隊による潜水手当不正受給の逮捕者4人の存在が、木原防衛相に報告されていなかったことに関し、防衛省は26日「文民統制の観点から適切ではない」との見解を発表した。今後、防衛相に速やかに報告する仕組みを整備するとしている。
防衛省の発表に先立ち、岸田首相は同日、木原氏と官邸で会談し「防衛相として強いリーダーシップを発揮し、組織を早急に立て直してもらいたい」と指示した。会談後、木原氏が記者団に明らかにした。野党からは木原氏の辞任を求める声が出ているが、首相は続投させる考えを改めて示した形だ。
首相は衆参両院の委員会で30日に開かれる方向の閉会中審査で丁寧に説明することも求めた。