陸上自衛隊東北方面隊は16日、岩手県沖を震源とする最大震度6強の海溝型地震と津波、豪雨災害を想定した大規模災害訓練「みちのくアラート2024」を報道陣に公開した。15~24日の訓練期間中に東北6県の計71自治体、53機関が参加する予定。新型コロナウイルス流行の影響で開催は6年ぶりとなった。
宮城県石巻市では、陸路や港が機能せず孤立地域が発生したと想定。能登半島地震でも活用した海上自衛隊のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)が同市の砂浜に上陸し、がれき撤去用の重機や自衛隊車両が展開した。付近ではヘリコプターでの救助者引き上げや、犬型ロボットによる行方不明者捜索の訓練もした。