【検証・廃炉】変わらぬ「東電体質」 事故9カ月前にも電源喪失

04/30 11:00

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所員に訓示する東電の小早川社長。現場の作業員の努力を水の泡にせず、本県との信頼関係を回復して廃炉を進めることが求められる=今年3月23日、福島第1原発

 富岡町にある東京電力の廃炉資料館。館内では福島第1原発事故が発生した2011(平成23)年3月11日の中央制御室の状況を再現した映像が流れる。出演者のセリフは実際に原発事故対応に当たった社員から聞き取ったものだ。ひときわ緊迫感を持って発せられたのは原発の全電源喪失を表す「SBO(ステーション・ブラックアウト)」という一言だ。  11年の原発事故では地震と津波、そして東電の災害に対する備えの不足に...

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