「震災前の大熊町に戻ってほしい。ずっと願っているけど、現実は厳しい」。会津若松市に避難する大熊町の山本三起子(70)は落胆の色をにじませた。「自宅の周りは更地が広がるばかりで、まるで知らない町。復興って一体、何だろうね」。町役場会津若松出張所(会津若松市)で開かれた絵画サークルで、絵筆を動かしながら思いを明かした。 大熊町で生まれ育った。富岡高を卒業後、地元で就職し、結婚と出産、子育てを経て幸...
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