大熊町の南部に位置する大川原地区は、真新しく整然とした街並みが印象的だ。町内でも比較的放射線量が低く、町は東京電力福島第1原発事故からの再生の足掛かりとして集中的な整備を進めた。大川原の災害公営住宅に住む新妻茂(72)は「ここは古里なんだけど、隣にどんな人が住んでいるのか分からない。みんな『初めまして』なんだよ」とぽつりと言った。 新妻は大川原の出身で原発事故後、会津若松市の仮設住宅で避難生活...
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