須賀川市西部の長沼地区には、満々と水をたたえた農業用ダム「藤沼湖」がある。今から11年前、激しい揺れにダムは決壊し、恵みの水は濁流となり集落や農地をのみ込んだ。雪の残る2月末、修復が完了したダムを「被災者の会」元会長の森清道さん(65)と歩いた。 「水と一緒に、山の木も根こそぎ飛んできた」。森さんは死者7人、1人が行方不明となった「内陸の津波」の惨状を振り返った。地域で人望が厚い森さんは201...
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