脳卒中について。その40 【第5のリスク】アルコールと脳の関係

10/22 13:29

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福島県立医科大学医学部大学院卒、医学博士号を取得。同大学附属病院から総合南東北病院、福島赤十字病院、原町市立病院等にて勤務し1996(平成8)年4月から公立藤田総合病院脳神経外科、2008年4月より同病院副院長。専門は脳血管障害の診断と外科治療。日本脳神経外科学会専門医・指導医、福島県立医科大学医学部臨床教授。

 前回、お酒を飲むと気分が晴れる感じがする理由は、アルコールが理性をつかさどる中枢の働きを抑え、感情、衝動、食欲などの本能的な要素をつかさどる大脳辺縁系の働きが活発になり、精神が高揚し、気分が晴れ晴れする感じになるからとお話ししました。今回は、いったん、脳卒中から離れて、アルコールと脳との関係についてお話しします。  1.アルコールと脳萎縮  飲酒用のアルコールは、正式にはエチルアルコールという薬物...

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