地域への思い、日に日に強く 広野町出身の遠藤剛は、2011(平成23)年3月11日の東京電力福島第1原発事故から2年ほどして、家族をいわき市に残し古里に戻った。その頃、遠藤は不思議な感覚にとらわれていた。「何だか景色がグレーっぽく見えるな」。体調が悪いわけではなかった。理由を考え、一つの答えに行き着いた。「そうだ。町の中に子どもの姿が少ないからだ」。遠藤は、震災前の活気ある風景との、何とも言え...
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