【浜通り13物語】第5部・地域のバトン/被災で商圏全て失う

12/05 09:00

  • 有料記事
震災後の事業再生と地域復興の取り組みについて語る藤田氏

 食の企業「鳥藤本店」  2011(平成23)年3月27日、富岡町出身で「鳥藤本店」の専務を務めていた藤田大は避難先の東京都から、東京電力福島第1原発事故で無人となった古里に向けて車を走らせていた。富岡の事務所に残したままになっていた従業員の緊急時の連絡先を取りに行くためだった。  鳥藤本店は父である勝夫が1949年、卵を産まなくなった鶏を譲り受け、肉を販売したところから始まった。勝夫は富岡の伝統行...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line