文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会(原賠審)が国の賠償基準「中間指針」の見直しを進めているのは、原発事故を巡る集団訴訟で指針を上回る賠償を東電に命じた判決が相次いで確定したためだ。見直しに向けた議論では、住民の避難により「故郷」(生活基盤)が様変わりしたことへの精神的損害を盛り込むなど、賠償対象を拡大する方向で検討されている。 中間指針は東日本大震災と原発事故が発生した2011(平成23)年...
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