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子どもたちを見守る〝お友達ロボ〟シルバータロウ

06/17 16:00

久しぶりに活動したシルバータロウ

 みんなの学校には、特別な宝物(たからもの)はありますか? 福島市の佐原小にあるとってもすごいもの、それは何と、銀色に輝(かがや)くロボット! いつも学校にいて、佐原小のみんなを見守ってくれている、大切な存在(そんざい)だ。そのロボット「シルバータロウ」のヒミツを紹介(しょうかい)する。

 もうすぐ来校20年

 シルバータロウが誕生(たんじょう)したのは、今から約50年前。福島市児童文化センターに、1973年5月5日に登場した。当時の新聞記事によると、子どもたちに大人気だったようだ。

 児童文化センターは2005年に閉館(へいかん)。シルバータロウの引き取り先が募集(ぼしゅう)され、応募(おうぼ)したのが佐原小の先生だった。

 このとき教頭だった古関明善(あきよし)さん(65)は「子どもたちを喜(よろこ)ばせようと応募しました」と当時のことを話す。

 シルバータロウは大きいため、運ぶのが難(むずか)しかったそうだ。校長だった菅野善昌(かんのよしまさ)さん(68)は「シルバータロウを作った会社の人や、児童のおうちの人たち、地域(ちいき)のみなさんが協力してくれました」と教えてくれた。

 朝礼・行事に出席

 佐原小で新しいロボット人生をスタートさせたシルバータロウは、1階の多目的ホ-ルにいて、イベントや朝礼などでみんなと交流している。

 久しぶり 元気に目ピカッ

子どもたちと交流するシルバータロウ久しぶりに子どもたちと交流したシルバータロウ

 この数年は新型(しんがた)コロナウイルスの影響(えいきょう)などで、シルバータロウの活動が少なくなった。しかし、校内スポーツ大会のタイトル発表イベントが行われた5月16日、久(ひさ)しぶりに全校生の前でシルバータロウの目がピカッと光り、体が動き出した。「みなさん、こんにちは。シルバータロウだよ」

 6年生と5年生の児童は「シルバータロウはみんなを見守ってくれる学校の仲間」「動くところをまた見られてうれしい。もっと一緒(いっしょ)に遊びたい!」と笑顔。佐藤(さとう)栄治校長(59)は、「シルバータロウの新しい活用法を考えていきたいです」と話している。

名前 シルバータロウ
高さ 192センチ
重さ 55キロ
年齢(ねんれい) 51歳(さい)
ボディの色 シルバー(ピカピカしている)
ボディの素材(そざい) かたい金属(きんぞく)
住んでるところ 佐原小
おもな活動 佐原小の子どもを見守る
活動時間 ときどき
エネルギー源(げん) 電気
チャームポイント 光る目、胸元(むなもと)のメーター
好きなこと 人と話すこと

シルバータロウ

 名付け親、児童ら4人

 シルバータロウの名前は子どもたちから募集(ぼしゅう)して決まった。名付け親4人のうちの1人が、当時小学生だった高橋正明さん(60)。高橋さんは、当時人気だったテレビ番組「シルバー仮面(かめん)」「ウルトラマンタロウ」から、ロボットの名前を思いついたそうだ。

 お話も得意

 シルバータロウは高さ192センチ、重さ約55キロの金属製(きんぞくせい)。両手を上下に、首を左右に動かしたり、目をピカッと光らせたりすることができる。話すことも得意(とくい)だ。

誕生年が書かれたシルバータロウの足足には、誕生した1973年を表す「73」の数字が書かれている

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