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フィンランド建築家の作品、生涯解説 東京家政大・和田准教授

06/30 13:10

アルヴァ・アアルトの作品について語る和田准教授

 いわき市立美術館で開催中の企画展「フィンランドのライフスタイル 暮らしを豊かにするデザイン」の関連イベントの講演会が29日、同美術館で開かれた。北欧近代建築史が専門の和田菜穂子東京家政大准教授が講師を務め、企画展で紹介しているフィンランドの建築家アルヴァ・アアルト(1898~1976年)の作品や生涯について解説した。

 和田准教授は、アアルトが機能主義的な作風の時代を経てフィンランドらしさを作品に取り入れるようになったと指摘。有機的な形や自然の素材を使った住宅作品には、日本建築の影響が見られることなどを紹介した。また、アアルトの妻アイノ、後妻エリッサがともに建築家だったことを明かし「2人の妻と二人三脚で仕事をしていたことは、他の建築家にはない特徴だ」と話した。

 北欧デザイン全般の背景となっている文化についても語り「北欧は寒く室内で過ごす時間が長いため、身の回りの物への愛着が強い。物を長く大事に使う文化がある」と説明した。

 企画展は8月18日まで。月曜日(7月15日と8月12日は除く)と7月16日は休館。問い合わせは同美術館(電話0246・25・1111)へ。

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