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自転車男子スプリントで榊枝(学法石川)が頂点 高校総体

07/29 09:00

表彰式でガッツポーズし、喜びを表す榊枝(中央)=北九州メディアドーム
【自転車・男子スプリント】決勝で快走した榊枝天旺(学法石川)

 全国高校総体(インターハイ)は28日、北九州市の北九州メディアドームなどで各競技が行われ、自転車男子スプリントで榊枝天旺(てお)(学法石川3年)が優勝した。3回戦制で行われた決勝で中村孔翼(こうすけ)(千葉経大付2年)を2回連続で退け、頂点に立った。

 昨年2位の雪辱 親子の猛練習実った

 「来年こそは」と雪辱を誓った昨年の全国高校総体(インターハイ)から1年。メダルの色は銀から金へと輝きを増した。自転車の男子スプリントで優勝した学法石川の榊枝天旺(てお)は「『楽しもう』という気持ちで自分らしいレースができた」と王者の風格を漂わせた。

 48人が出場した予選から危なげない試合運びをしてきた榊枝は、大舞台でも落ち着いていた。28日の決勝は3回戦制で行われ、1回戦は得意とするアウトコースからのスタート。後方で相手の動きをうかがいながら、隙を見逃さなかった。一気に加速すると突き放し、先勝した。2回戦も終始優位にレースを進め、2戦連勝で王座をつかみ取った。

 支えは、競輪選手として活躍する父輝文さんの存在だった。準優勝に終わった昨年のインターハイ後、練習の基盤を部活動から輝文さんとのマンツーマン練習に切り替えた。自動車を追いかけるトレーニングなどを取り入れ、強靱(きょうじん)な心肺機能と体力を養った。厳しい練習だったが「父の言葉を信じてきて良かった」と感謝の思いを口にした。

 高校卒業後は競輪選手を目指し、養成所に進む考えだ。「父を超える強い選手になりたい」と新たな目標を見定めた。(江藤すず)

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