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古舘伊知郎さん「しゃべり力」上達の秘策紹介 フタバサマースクール

08/02 09:30

平子さん(右)の指導の下、ドーナツの生地を切る生徒ら
「しゃべり」が持つ力について解説する古舘さん

 双葉郡の中学、高校生らによる交流会「FUTABA 1DAY SUMMER SCHOOL(フタバ・ワンデー・サマースクール)」は1日、広野町のふたば未来学園中・高で開かれた。フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんら著名人8人を講師に迎え、生徒が各分野での講義を通して将来について考えた。

 県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会の主催。「ふたばの教育復興応援団」の作詞家秋元康さんのプロデュースで、古舘さんや生ドーナツ専門店「I'm donut ?(アイムドーナツ?)」オーナーシェフの平子良太さんらが講師を務めた。

 生徒約360人が6クラスに分かれ、授業に参加した。平子さんは、ドーナツ店を志したきっかけや商品開発までの流れなどを説明し「好きなこと一つをやり続けて今がある。今やっていることを大切にすることが未来の自分をつくる」と語った。参加した学び舎(や)ゆめの森7年の冨永亜樹沙(あずさ)さん(12)は「ドーナツは軟らかく、とてもおいしかった。この経験を生かして大好きな料理の道を極めていきたい」と笑顔で話した。

 古舘さんは「しゃべり」が持つ力について解説。アナウンサーになったきっかけなどを話しながら、しゃべりがうまくなる秘策などを紹介した。古舘さんは「時代が変遷しても生身の人間がいる限り、しゃべりと生きていくことは間違いない」とし「過去に見た人間の行動や景色などが頭の中によみがえって言葉につながってくる。意味なくいろいろなものを観察することがしゃべりの上達につながる」と語った。

 秋元康さん「きっかけ生かして」

 開校式には、秋元康さんがオンラインで出演。「人生のほとんどがきっかけで成り立っている。皆さんがきっかけに出合えるよう素晴らしい講師の方々に出席してもらった」と話し、講師8人を紹介した。その上で「20年後、30年後にこの日を思い出し、あの日の体験があったからこそ今の自分があると思えるように有意義な時間を過ごしてほしい」とメッセージを送った。

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