福島マツダ(郡山市)と国際情報工科自動車大学校(同)は31日、同校で自動車分野の人材育成や地域社会の発展を目的とした連携協定を結んだ。
日々進歩する技術への対応力強化や地域の車社会を支える整備士を育成することが狙い。今後は同社の自動車整備士による整備技術の実習や、カリキュラムの共同開発などが行われる。
式では、高場武一郎社長と双石茂校長が協定書に調印した。高場社長は「学生の学びなどの支援を通じて福島の未来を明るくしていきたい」、双石校長は「調印をきっかけに問題解決など、産学の連携を推進していきたい」とあいさつした。
また電気自動車(EV)などのバッテリー技術やプログラミングなどを学ぶ「eモビリティ科」を同校が本年度新設したことに伴い、同社は「MX―30 R―EV」を教材として提供した。同校によると、全国の専門学校で唯一の学科という。
調印式後に感謝を伝える式を行い、代表で同校の相川瑠唯さん(1級自動車工学科3年)が「より一層の研さんに励む」と高場社長らに謝辞を述べた。提供された車はEVの構造に関する授業などで使用される。