SF作家の小松左京は、人間の生物としての最も大きな武器は知力ではなく、洞察力だろうと指摘する。そうでなければ複雑化していく文明の中で相手を思いやり、子孫を残すことはできないはずだと ▼一方で、人間は歴史の中で目を背けたくなるような行為もしてきた。小松は巨大化した文明が、人間の洞察力では処理できないほどになっているのではないかと危惧していた(「宇宙にとって人間とは何か」PHP新書) ▼79年...
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