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トクリュウリーダー再逮捕、相馬署 屋根リフォーム詐欺疑い

08/07 08:00

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故などの被災地を狙ったリフォーム詐欺事件で、相馬署などは6日、詐欺の疑いで、埼玉県新座市、リフォーム業「アップルホーム」社長の男(23)=詐欺未遂の罪で起訴、愛知県半田市、自営業の男(24)の両容疑者を逮捕した。社長の男は再逮捕。

 県警は、社長の男が交流サイト(SNS)などでつながり離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」のリーダーで、自営業の男はグループのメンバーとみている。

 2人の逮捕容疑は5月上旬ごろ、ほかの複数人と共謀し、南相馬市原町区の70代男性方を訪れ、「(屋根に)破損している箇所が多いので本格的に修理した方がいい」などとうそをつき、屋根の修理工事代金として5月下旬ごろ、50万6千円を同社名義の口座に入金させ、だまし取った疑い。

 捜査関係者によると、社長の男は「水瀬泉」を名乗って営業役、自営業の男は工事以外の役割を担当して複数回にわたり、男性方を訪れたとみられる。ほかの複数の人物が作業員として不要な工事を行ったという。

 県警組織犯罪対策課によると、県警に寄せられた同社などに関する被害申告や相談は相双地方を中心に約70件。このうち現金を支払ったケースが10件以上あるという。相馬署は組織犯罪対策課、生活環境課、南相馬署、双葉署と合同捜査班として捜査した。


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