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子ども記者が新聞披露 特別講師・池上彰さん講評 ジャーナリストスクール

08/18 10:20

製作した新聞を発表する子ども記者たち
子ども記者が作った新聞を講評する池上さん

 福島県内の子どもたちが東日本大震災からの復興の現状を取材し、発信する「ジャーナリストスクール」は最終日の17日、郡山市のビッグアイ7階市民交流プラザで参加者による発表が行われた。特別講師として迎えたジャーナリスト池上彰さんを前に、子どもたちが協力し合って製作した新聞を披露した。県、ふくしまの学び実行委員会の主催、福島民友新聞社などの特別協力。

 小学5年~高校3年の計37人の「子ども記者」が参加した。子どもたちは6班に分かれ、タオルの製造会社や地域の漁業組合、埋め立て処分場の情報発信施設などで取材した内容をそれぞれ1枚の新聞にまとめた。

 大堀相馬焼協同組合(浪江町)と「陶芸の杜おおぼり」(同町)を取材した班は「インタビューを通して窯元の半谷秀辰(ひでとき)さんの苦労を知った」「(窯元の継承者などの)問題解決には浪江町民以外の人も関心を持つことが大事だと思った」などと取材や新聞製作の感想を話した。

 池上さんは、班の記事で浪江町に22軒あった窯元が東日本大震災で7軒に減ったと書いたことについて「具体的な数字があり、読者に伝わってくると思った」と評価した。

 全体講評で池上さんは「東日本大震災から13年たち、経験していない人たちもいる。今回のイベントのように何があったのか、どうすれば復興できるかを知り、伝えていくことが大事だ」と話した。

 各班が作った新聞は、県内の小中学校や高校、県内外の避難者などに届けられる。福島民友新聞社から中野寛子編集局次長、熊谷尚也編成部デスクが講師として参加した。

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