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川に転落か、郡山の80代死亡 台風7号、二本松では土砂崩れ

08/18 08:00

 台風7号は17日、「非常に強い」から「強い」に勢力が弱まり、日本の東へ離れていった。福島県内では郡山市で80代女性が雨で増水した川に転落し、死亡した。相馬市では50代男性が足に軽傷。大雨に備えて16日に出たいわき市の避難指示、南相馬市の高齢者等避難は全て解除された。

 17日午後0時5分ごろ、郡山市富久山町久保田字我妻の愛宕川で「女性が流されている」と通行人から119番通報があった。郡山北署によると、約100メートル下流で、同市の80代女性がうつぶせの状態で見つかり救助されたが、病院で死亡が確認された。

 現場は、普段は水深10センチほどだが、台風7号に伴う大雨で水位が50センチほどに増していたという。同署は、女性が誤って川に転落したとみて原因を調べている。

 同日午前2時35分ごろには、相馬市の住宅で50代男性が脚立から落下し、足に軽いけがをした。相馬地方消防本部によると、男性は雨が降る中、脚立に上って自宅の雨どいを掃除していた。風にあおられた可能性がある。

 県などによると、福島市の民家に倒木がぶつかり、一部破損した。二本松市では市道脇の斜面からの土砂崩れがあった。県内18市町村に計90カ所の避難所が開設され、最大で186世帯301人が身を寄せた。目立った被害がなかったため順次閉鎖された。

 鉄道はJR東北線郡山―福島間、磐越東線いわき―郡山間が始発から一時運転を見合わせた。JR東日本によると、東北線新白河―藤田間を含む上下線計36本が運休、計5本が最大約1時間40分遅れ、約6050人に影響した。東北、山形、上越の各新幹線は通常通り運行した。

 福島地方気象台によると降り始め(15日午後11時)から17日午後4時までの降水量は二本松市で142.0ミリ、飯舘村で124.5ミリ、いわき市川前で83.0ミリ。二本松市では3時間当たりの降水量が観測史上最大の110ミリを記録した。

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