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デブリ試験取り出し着手延期 福島第1原発2号機

08/22 11:10

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 東京電力は22日、福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業を始める予定だったが、着手前に作業を取りやめたと発表した。取り出しに使う伸縮式のパイプ型機器について、原子炉格納容器に向けて押し込むための手順を誤っていたため。作業再開日は未定で、着手は延期となった。

 東電によると、同日午前7時25分ごろ、取り出しに使う機器を原子炉格納容器側面の貫通部に挿入する準備を始めたが、作業員がパイプの順番が異なっていることに気付き、作業を停止した。東電が原因を調べている。

 東電は当初、デブリの試験的取り出しを2021年に始める予定だった。しかし、取り出しに使用する遠隔装置のロボットアームの開発に時間を要すなどしたため延期を重ね、今年1月には方法の変更などに伴い3度目の延期となった。


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