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いわき発…建設業担う人材 「職人育成塾」来月30日開校 廃校活用

08/23 08:50

旧白水小の教室を活用した実習室で、訓練生に貸し出す工具を手にする吉田さん

 各種専門工事を手がけるいわき市の4社は9月30日、建設関係の専門工事を担う人材を育成する「職人育成塾ふくしま・いわき校」を開校する。同市の旧白水小校舎を訓練場所として活用する。人手不足に悩む建設業界の人材育成に貢献するとともに、地元の廃校施設を活用した地域振興も目指す。同13日まで、受講する訓練生を募集している。

 田村建材と大和電設工業、いわきサッシ、山一緑化土木の4社でつくる「一般社団法人職人育成塾ふくしま」が運営する。高松市の廃校で活動している職人育成塾をモデルにしている。

 訓練期間は9月30日から11月9日までの30日間。訓練生はまず、廃校の教室を利用した実習室で電気設備やサッシなどを設置するモックアップ(模型)の製作に当たった後、自分に合った工種の専門実習に進む。その後資格取得に取り組み、就職を目指す。

 訓練生の募集定員は10人。未就職者で、ものづくりに興味のある人を募集している。受講料は無料。来年度以降も年に2回程度開校していく方針。

 職人育成塾ふくしま事務局の吉田伯孝さん(田村建材取締役経営企画部長)は「業界で協力してものづくりが好きな人にアプローチしていきたい」と話す。校舎は災害時の一時避難所や地域の交流の場所として活用する構想もあり、吉田さんは「将来的には、ここを広く人が集まる場所にしていきたい」とも述べた。

 訓練の詳細、申し込みは職人育成塾ふくしまのホームページから。問い合わせは同法人(電話0246・88・1116)へ。 

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