画家の岡本太郎は人の絵を見ても感動することはめったになかった。しかし、一度琴線に触れてしまうと涙が出たり、体が熱くなったりしたという ▼ピカソの静物画を見たときもそうだったらしい。「ピカソをナマの眼で見て、ほんとにそれが自分じゃないかって感じがした」と振り返っている(若松英輔「自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと」亜紀書房)。芸術作品を深く見るのは、それを通して自分自身を見つめること...
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