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小型ロケットの打ち上げ失敗 南相馬の宇宙ベンチャー、再挑戦へ

08/25 09:10

打ち上げ実験を見守る住民ら=24日午前8時20分ごろ、南相馬市小高区

 南相馬市の宇宙ベンチャー「AstroX(アストロエックス)」は24日、同市小高区で小型ロケットの打ち上げ実験を行ったが、手順を誤るなどしたため、打ち上げには至らなかった。25日に改めて実施する。

 ロケット開発に対する住民の理解促進や、社員教育が目的。ロケットは全長184センチで、テクノアカデミー浜(南相馬市)の学生がエンジン部品を製作した。燃料のプラスチック樹脂に酸化剤を流し込み、点火させる仕組みで、高度約260メートルに到達した後、海に落下させる予定だった。

 実験は住民らが見守る中、行われ、1回目は手順に誤りがあったため中止。部品を取り換えて再び実験したが、酸化剤が漏れ出したため、再び中止を判断した。同社最高技術責任者の和田豊千葉工大教授は「失敗を糧に次の実験を成功させたい」と話した。

 また同社は、気球からロケットを打ち上げる「ロックーン方式」の実用化に向け、10月末を目標に県内でロケットの打ち上げ実験を行う方針を示した。ロケットは全長約6メートルを想定し、予想到達高度は20キロ。

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