昔、現在の福島市に住んでいた娘が、若者の姿に変身した大杉の精と恋に落ちた。不吉に思った人々はこの大杉を切り倒し、福島城外堀の橋にすることにした ▼ところが、その橋から毎晩、娘の名を呼ぶささやき声が聞こえてくる。そのため人々は、大杉の橋を密語橋(ささやきばし)と呼ぶようになったとの言い伝えがある。橋はその後、土橋や石橋にとその姿を変えながら、現在も県庁南側にある会合施設の庭園に残っている ▼密語橋か...
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