身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。
【栄養価】エネルギー３３５キロカロリー、食塩相当量１．１グラム ※１人分の値
◆材料＜２人分＞
・生サンマ.........２尾
・ショウガ汁、酒.........少量
・小麦粉.........大さじ１
・オリーブ油.........大さじ1/2
・イタリアンパセリ（飾り）.........少々
【トマトみそソース】※ソースは作りやすい分量・約２回分
・トマト水煮缶.........２００グラム
・玉ネギ.........1/4個
・オリーブ油.........小さじ１
・水.........１００ＣＣ
・豆みそ.........大さじ1
・みりん.........小さじ２
◆作り方
（１）トマトみそソースを作る。
・玉ネギはみじん切りにしてフライパンに入れ、オリーブ油となじませてから火にかけ、弱火でしっとりするまで炒める（玉ネギと油をなじませて炒めると油が少量で済む）
・トマト、水、みそ、みりんを加えて、焦げないように時々混ぜながら、とろりとするまで煮詰める。
（２）サンマを三枚におろして半分に切り、酒とショウガ汁をふりかける。
水気を拭き取って小麦粉をまぶし、オリーブ油を熱したフライパンで両面を焼く。
（３）皿に焼いたサンマを盛りつけ、上からトマトみそソースをかけ、飾りにパセリを添える。
【ワンポイント】
秋を代表する魚「サンマ」は良質なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルを含んでいます。特に脂質を構成する脂肪酸の中でも、DHAやEPAなどのn-3系の脂肪酸が多く、動脈硬化などの生活習慣病を予防するのにおすすめです。ただ、これらの脂肪酸は酸化しやすいという難点がありますが、みそやトマトが酸化を抑制し、本来のサンマの良さを生かせる料理になります。また、サンマのうま味成分「イノシン酸」とトマト、みそのうま味成分「グルタミン酸」が合わさり、うま味の相乗効果でとても風味よく仕上がります。
▽Profile
【料理監修・橋本ヨシイさん】 郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。元・福島学院大食物栄養学科講師。みそ健 康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、みそ料理のレシピ、全国のみそ屋ｍａｐなど、みそのことならおまかせ。
▽掲載誌情報
２０２４年１０月号・Ｍｅ＆Ｙｏｕ「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より
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