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入居費の横領疑い、元特養職員を逮捕 喜多方署

10/04 07:30

 喜多方市の特別養護老人ホームの職員が施設の口座から多額の現金を横領していた問題で、喜多方署は3日午前9時ごろ、業務上横領の疑いで会津若松市石堂町、施設の元出納職員で無職の男(41)を逮捕した。同署は被害総額が1千万円を超えるとみて調べている。

 逮捕容疑は、2022年10月24日、当時勤務していた喜多方市の特別養護老人ホームの預金口座から、私的に消費する目的で利用者の入居費など現金50万円を払い戻して着服、横領した疑い。

 同署によると、男は容疑を認め、「金に困っていた」と供述しているという。男は20代半ばに採用され、出納職員として利用者の入居費の管理や経費の支払いなどを担っていた。ほかに責任者はいたが、チェックをしていなかったという。施設側は昨年6月、男を懲戒解雇した。

 男は昨年5月に「決算期が近づき、ばれると思った」と自首した。同署が施設に連絡し、被害を確認。今年3月に施設からの告訴状を受理し、捜査を進めていた。

 関係者によると、この施設は特別養護老人ホームハッピーランドやまと。施設を運営する喜多方市の社会福祉法人天心会の担当者は福島民友新聞社の取材に「コメントは差し控える」とした。

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