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いわき水道局、工事積算再び誤り 落札契約解除、再入札へ

10/04 10:30

 いわき市水道局は3日、平下平窪配水管改良工事で設計書の積算を誤り、本来と異なる事業者を落札者としていたため契約を解除したと発表した。この工事を巡っては、1月にも積算を誤って入札が無効になっていた。市役所で記者会見した山田誠水道事業管理者は「再発防止を進める中で同様のミスが発生したことをおわびする」と陳謝した。

 今回の入札に参加した3社が、誤った最低制限価格(4708万5600円)と同じ金額で入札していたことも判明。1月の入札では、水道局と入札に参加した1社が、特定の単価の算出を同様に誤ったことから情報漏えいの可能性を含め水道局などが調査した経緯がある。ただ、水道局がこの3社の設計書の単価を調べた結果、水道局が誤って設定した単価はいずれも正しく算出されており、山田管理者は「不自然な点はなく、情報漏えいはない」と述べた。水道局は来年度以降に再入札を執行する。

 水道局によると、配管の材料の単価を算出する際に水道局の担当者が必要な数値を用いず、過大に単価を見積もっていたことが原因だった。ダブルチェック役の検算者と決裁者もミスを見落としていた。

 水道局は同日、小名浜岡小名配水管整備工事でも積算ミスにより工事の契約を解除したと発表した。一部の積算単価が加算されない設定になっていたという。

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