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福島県内の企業倒産59件、4~9月 前年比22件増、帝国データ調べ

10/04 08:30

 帝国データバンク福島支店がまとめた4~9月の県内企業倒産集計(負債1千万円以上)によると、倒産件数は59件(前年同期比22件増)、負債総額は75億6900万円(同20億5100万円増)だった。新型コロナ禍で資金繰りの下支えとしていた特別貸し付けや関連融資の返済が始まったことで、倒産件数の増加傾向が続いている。

 業種別では、建設業が16件(同8件増)で最多、サービス業が13件(同7件増)、小売業が10件(同1件増)と続いた。前年同期に比べて多くの業種で増加している。主因別では販売不振が大半を占めて52件。59件全てが破産だった。

 引き続き小口倒産が多いことなどから、今後について福島支店は「大企業の景況感とは裏腹に、中小企業の倒産は引き続き緩やかに増加する」としている。

 9月は11件

 帝国データバンク福島支店は9月の県内企業倒産集計も発表した。倒産件数は11件(前年同期比10件増)、負債総額は12億1600万円(同10億1600万円増)だった。福島支店は「物価高とエネルギー価格の高止まりで個人の消費マインドが冷え込んでおり、小売業で厳しい状況が今後も続くと予想している」とした。

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