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デンソー、頂点へアタック バレーボール・SVリーグ女子12日開幕

10/05 07:30

SVリーグ開幕を控え「てっぺんを狙いたい」と意気込む川畑(右)。新しい本拠地の本県での試合を心待ちにしている=愛知県西尾市
戦術を共有するためミーティングに臨むデンソーエアリービーズの選手

 バレーボール国内最高峰の新リーグ「SVリーグ」は12日、女子の開幕戦を迎える。今季から本拠地を郡山市に移したデンソーエアリービーズの選手は、1週間後に迫った新たな舞台に向け、練習に熱を入れる。目指すのはリーグの「初代女王」の座だ。本県の応援を背に、一気に頂点へ駆け上ろうと闘志を燃やす。

 新本拠の福島県で「熱く戦う」

 デンソーが練習拠点とする愛知県西尾市のデンソー西尾製作所内の体育館に、激しいスパイクやレシーブの音が響く。繰り返される実戦形式の練習に、選手の表情には緊張感が漂う。ミーティングでは辻健志監督(50)が開幕戦の相手の動きを想定しながら、選手に細かく指示を飛ばす。

 「リーグが新しくなり、福島の都市で試合ができることにわくわくしている」。新たな船出に胸を躍らせる辻監督。昨季はVリーグ1部で優勝を決めるファイナルステージまで進んだが、12チーム中5位。今季は自慢の守備力に加え、課題の決定力を高めてきた。

 新リーグのレギュラーシーズンは昨季の倍となる44試合で、チームの地力が試される。指揮官は「誰が出てもデンソーらしいバレーができるように仕上がっている。初代王者に向け準備したい」と手応えを語った。

 選手たちも本県での試合を心待ちにしている。今季から主将を務めるリベロの川畑遥奈(23)にとって、本県はVリーグデビューを飾った思い出の地だ。昨年2月に郡山市で行われたホーム戦で初出場し、劣勢の場面で厳しいボールを拾って得点につなげ、流れを呼び寄せて勝利した。本県に本拠地を移してSVリーグで目標とするのは、Vリーグ時代に成し遂げられなかった優勝だ。「毎試合集中し、てっぺんを狙う」と力を込めた。

 本県と接する山形県出身のアウトサイドヒッター佐藤吉野(22)は「福島の人たちの応援が、ここぞというところで必要になってくる。応援してもらえるチームになるよう一戦一戦熱く戦いたい」と意気込んだ。(津村謡)

 初戦は山形戦

 デンソーは開幕節の12、13の両日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(市国体記念体育館)で、アランマーレ山形と対戦する。

          ◇

 SVリーグ プロリーグ化を目指す方針のバレーボールの国内新リーグで、従来のVリーグと二つのカテゴリーに分けて再編する形で発足した。ホームアンドアウェーでの試合開催やチーム名に地域名を盛り込むことでホームタウンへの密着に力を入れる。男子は10チーム、女子は14チームが44試合ずつ戦い、男子は上位6チーム、女子は上位8チームがプレーオフに進む。

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