麺の製造販売などを手がける喜多方市の「河京」とグループ会社の「河京エンタテインメント」は21日、福島市にラーメン店「喜鈴(きりん)」を初出店する。本格的な喜多方ラーメンが味わえる店舗で、午前7時から営業するため喜多方で根付いた食文化である朝にラーメンを食べる「朝ラー」も楽しめる。
喜鈴は現在、会津若松市に2店舗あり、会津以外への出店は今回が初めて。福島鎌田店では喜多方ラーメンらしさを追求したしょうゆベースの味を提供する。河京の佐藤富次郎会長(69)は「喜多方ラーメンの味だけでなく、食文化も届けたい」と話す。
佐藤会長は伊達市霊山町出身で「県北地域は幼い頃に住んでいたなじみ深い地域。出店できてこんなにうれしいことはない」と思いを語る。
河京の前身は、佐藤会長の父親の故富郎(とみろう)さんが設立した「河京商店」。創業当時は山菜の加工や販売をする会社だったが、土産用ラーメンに着目して販売を始め、売り上げが伸びたことをきっかけに、麺の製造販売業に本格的に参入し現在に至る。
喜鈴の店舗経営を担う「河京エンタテインメント」の土屋充孝社長(51)は「喜多方ラーメンの魅力を広める礎の店にしたい」と展望を語る。
21~23日は開店記念として、ラーメン全品を100円引きとするほか、先着500人にギョーザ無料券を贈る。また先着100人にチャーシュースライス1枚をプレゼントする。営業時間は午前7時~午後2時。