バレーボール国内最高峰の新リーグ「SVリーグ」女子のデンソーエアリービーズは13日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナ(福島市)でアランマーレ山形を3―0で退け、開幕2連勝を飾った。順位は14チーム中1位。デンソーは次戦の19日、アウェーのYKK体育館(富山県黒部市)でKUROBEアクアフェアリーズと対戦する。午後1時5分開始予定。
【評】セット先取で流れをつかんだデンソーがストレート勝ち。第1セット立ち上がりは攻守が安定せずリードを許したが、最後はジュースに持ち込み競り勝った。勢いに乗ったデンソーはロザマリア、横山、石倉らを中心に計109アタックを放つなど積極的な攻撃で突き放した。麻野のブロックなど守備も光り、反撃も許さなかった。(伊藤大樹)
横山、アタック高精度
デンソーが2試合連続のストレート勝ちを収め、本拠地の連戦で最高のスタートダッシュを決めた。勝利の鍵を握ったのは、連係の取れた果敢な攻めだ。高い決定率のアタックを7本決める活躍で、チームに勢いをもたらしたミドルブロッカー横山真奈は「絶妙なパスだったので決めきることができた」と振り返った。
序盤は攻撃のリズムをつくれないまま連続失点し、追いかける展開に。「味方に1本目をうまく返してもらい、徐々に点が取れるようになった」。横山が語るように、試合が進むにつれて、3タッチのうち相手のサーブやスパイクを処理する1本目のレシーブなどが安定するようになると、攻撃もかみ合い、第1セットのジュースをものにした。
今季から、ジャンプをする時に片足で踏み切ることで素早いアタックが可能になる「ワンレッグ」を取り入れている横山。セッターとの距離を調整し、この新技も織り交ぜた多彩な攻撃で記録したアタック決定率は58・3%。「試合で数を重ね、自信のあるプレーにしていきたい」と意欲を見せる。
次戦は今季初のアウェー戦。「次もストレートで勝てるよう課題を修正していく」と横山。デンソーの快進撃は始まったばかりだ。(伊藤大樹)