国見町長減給の条例改正案否決 町議会「処分内容納得できず」 救急車問題

10/16 08:20

 国見町が民間企業と共同開発した高規格救急車を貸し出す事業を断念したことを巡り、町議会は15日に開いた臨時会で、引地真町長が提出した町長と佐藤克成副町長の給与を減額する条例改正案を賛成2、反対7の反対多数で否決した。

 改正案は16日から11月15日までの1カ月間の給与について引地町長は全額、佐藤副町長は半額をそれぞれ減額する内容で、佐藤定男議長と欠席を除く9人で採決した。町議会が設置した地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)は事実上、引地町長の辞職を求めており「行政の最終決裁者である町長の処分内容に納得できない」として否決した。

 引地町長は臨時会後に記者会見し、一連の問題を巡って「町民に心配、不信の念を招いたこと、心からおわび申し上げる」と謝罪した。一方で「(11月26日までの)任期を全うし、さまざまな対策を練り上げていく」と述べ改めて辞職しない考えを強調、同5日告示、同10日投票で行われる町長選に再選を目指して立候補する意思を示した。

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