郡山市の歴史的な資料や重要な公文書を収集保存、活用する「市歴史情報博物館」は来年3月15日に開館する。市によると、公文書館機能を持つ博物館は東北初。品川萬里市長が25日の定例記者会見で発表した。
同館は地上1階、地下1階で、1階には原始から古代、中世、近世、近現代までの時代ごとの郡山の歴史を紹介する常設展示室と、企画展示室がある。体験学習ができる「交通と交流のギャラリー」、講座やワークショップを行う多目的ルームなども設け、交流やにぎわいの創出に活用する。
地下には古文書や公文書、土器類などの収蔵庫を備えた。公文書は閲覧、写しの交付を受けることが可能で、古文書や土器も撮影、複写などができる。
延べ床面積は約3500平方メートル。同市麓山の中央図書館に隣接している。
25日、現地で建設業者からの市への引き渡し式が行われた。品川市長が「郡山の歴史や文化を将来に伝える施設にしていく」とあいさつした。市は今後、館内の整備を進める。