東京大大学院生有志と福島県飯舘村のゲストハウス「COCODA(ココダ)」が協力し、村産ホップを使って醸造した地ビール「IITATE ReCRAFT(イイタテ リクラフト)」が完成した。11月上旬から、いいたて村の道の駅までい館や東大の学内生協で販売される。26日、同村の宿泊体験館きこりでお披露目会が開かれた。
地ビール醸造計画「飯舘村ホッププロジェクト」は4月に始まった。東大大学院生で共同代表を務める志賀智寛さん(25)と畑上太陽さん(24)が、村内でホップが育っていることに着目。ココダ代表の大沢和巳さんと話し合い、休耕地だった大沢さんの畑を活用してホップの栽培に乗り出した。
初年度は350ミリリットル入り400缶分を出荷する計画だ。価格は調整中。志賀さんは「飯舘の豊かな自然と恩返しの思いが詰まっている。このビールを飲み交わして交流が広がってほしい」と語った。杉岡誠村長は「村の資源を生かして、わくわくするものをもっと作ってほしい」と期待した。