青森県八戸市から相馬市までの太平洋沿岸を縦断する約千キロの長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」を舞台にしたイベント「みちのく潮風トレイルウォークin相馬」は3日、福島県相馬市で開かれ、参加した約380人が晴天の下、秋が深まる相馬路を歩いた。福島民友新聞創刊130周年プレ記念事業。
トレイルウォークは東日本大震災後、交流人口の増加などを目指して環境省が設定したみちのく潮風トレイルの全線開通5周年を記念して開かれた。5月から青森、岩手、宮城の3県で開催され、相馬市は4回目の開催となった。
市民会館を出発点に、松川浦環境公園まで歩く短距離(約6キロ)と、松川浦大橋を渡り、海岸沿いの鵜ノ尾岬夕陽(ゆうひ)の広場まで足を延ばす長距離(約10キロ)の2コースが設定された。参加者は田園や変化に富んだ松川浦の景色を楽しんだ。
トレイルウォークin相馬は環境省と実行委員会(福島民友新聞社、読売新聞社、福島中央テレビなどで構成)の主催。アシックス、日本航空の特別協賛。JTB、セコム、東北電力、日本製紙、ユアテック、恵和興業、相双五城信用組合、フレスコの協賛。相馬共同火力発電の応援。
騎馬武者、ピカチュウが応援
みちのく潮風トレイルウォークin相馬の出発点となった相馬市民会館では、開会セレモニーが行われた。立谷秀清市長が歓迎の言葉を述べ、朝日健太郎環境政務官、読売新聞東京本社の村岡彰敏社長があいさつした。福島民友新聞社の中川俊哉会長、野崎広一郎社長、福島中央テレビの尾崎和典社長も参加した。
スタートに合わせ、相馬野馬追の宇多郷騎馬会の武者らも駆け付け、イベントを盛り上げた。参加者はほら貝の音を合図にスタートし、騎馬武者らの「参れ、参れ」のかけ声を受けてゴールを目指した。
株式会社ポケモンの協力で同会館には「ピカチュウ」やふくしま応援ポケモンの「ラッキー」が登場。愛らしい姿が参加者を喜ばせた。