警察庁の露木康浩長官は27日の定例記者会見で、不祥事が相次ぐ鹿児島県警に対し24日から実施している特別監察について「信頼回復のための道筋を一日でも早く明らかにすることが重要だ」と述べた。警察庁は監察部門の職員を県警に常駐させ、不祥事の原因究明に加え、県警による再発防止策の策定を支援している。
特別監察は不祥事が相次ぐなど、警察の規律保持のため必要があると判断された際に行われる。警察庁によると、記録が残る2011年以降では4例目。露木長官は不祥事対応の知見を蓄積している警察庁が、県警のこれまでの対策を見直すことで「バージョンアップを図る予定だ」と話した。