【ワシントン共同】イエレン米財務長官は9日、米議会下院金融委員会の公聴会で証言した。国際通貨基金(IMF)などの国際金融機関について「質と透明性が共に高い開発支援を提供でき、中国に対抗できる唯一の現実的な選択肢だ」と強調。機関への資金拠出に理解を求めた。
中国はIMFや世界銀行にも参加する一方、アジアインフラ投資銀行(AIIB)による途上国や新興国の支援を主導して影響力拡大を狙っている。イエレン氏は中国の動きを念頭に「不透明で強制的な融資手法に代わる信頼できる手段を提供することが、ますます重要になっている」と説明。米国主導の国際的な枠組みで、中国の台頭を抑えたい考えだ。