太平洋クロマグロの漁獲枠を議論する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会などの国際会議が10日、北海道釧路市で始まった。日本は2025年以降の漁獲枠について大型魚を2・31倍、小型魚は30%増に拡大する提案を6月に提出。厳格な資源管理を求める意見も予想される中、最大限の増枠獲得を目指して交渉に臨む。会議は16日まで。
資源評価を担う国際機関の試算では、日本の提案は資源の回復目標を6割の確率で維持できる水準だ。日本は漁獲管理の徹底や不正防止などに関する報告義務の新設に加え、小型魚の漁獲枠を大型魚に上乗せして振り替えられる特例を恒久化すべきだとも提案した。