金融庁は10日、業績が悪化しているきらやか銀行(山形市)の経営監視や支援を担う専門チームを庁内に立ち上げたと発表した。金融庁の担当課長をトップとし、検査官や民間有識者がメンバーとなる。今後、きらやか銀の取締役会に加わり問題提起を行うなど、経営再建に向けて国の関与を一段と強める。
金融機関の監督を担う「監督局」に経営監視チームを置くのは初めて。きらやか銀の親会社じもとホールディングス(仙台市)は6月に実質的に国の管理下に入った。チームの名称は「地域銀行経営モニタリング・アドバイスチーム」とするが、現時点で他に対象となる銀行はなく、事実上、きらやか銀に特化した監視態勢となる。