【ブリュッセル共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、傘下の高級車ブランド「アウディ」の電気自動車(EV)を生産するベルギー・ブリュッセルの工場閉鎖を検討していることが10日、分かった。世界的なEVの販売減速を受け、合理化を進める。決定すれば、VWが欧州で工場を閉鎖する初の事例となる。
ブリュッセル工場では、スポーツタイプ多目的車(SUV)のEV「Q8 e―tron(イートロン)」を生産する。工場では約3千人が働いている。
工場は町の中心部に近くレイアウトの変更が難しい上、物流費用も高いため、生産コストが他の工場を上回るという。