塩野義製薬は11日、創業の地で製薬関連企業が集まる大阪市中央区の道修町から、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期(グラングリーン大阪)」の新オフィスビルに本社を移転すると発表した。製薬開発の国際的な競争が激化する中、新興企業向けのオフィスが整備され、交通の利便性が高いうめきたへの移転を決めた。時期は来年夏以降を予定する。
塩野義は1878年に薬種問屋として創業して以来、道修町を本社としてきた。江戸時代から製薬産業が集積する「薬の町」として知られ、武田薬品工業や田辺三菱製薬、住友ファーマなどもルーツとする。
塩野義は現在の本社ビルは残し、子会社などを入居させ活用する予定だ。