核兵器廃絶を目指す「日本反核法律家協会」が今年で創立30周年を迎えたのを記念するイベントが16日、広島市で開かれ、弁護士の大久保賢一会長(77)は「核なき世界は決して夢物語ではない。市民社会の一員として役割を果たす」と述べた。
被爆者や専門家、若者ら約70人が参加。ノーベル平和賞の受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員田中熙巳さん(92)はビデオメッセージで「核兵器の非人道性を若い人たちにもぜひ語り継いでほしい」と伝えた。
授賞式の翌日に開かれるフォーラムで講演する被爆者の小倉桂子さん(87)は「皆さんの思いを世界に伝えたい」と意気込んだ。