本宮市夏まつりの舟こぎ競争が21日、同市の阿武隈川で行われた。新型コロナウイルス禍を受け5年ぶりの開催となり、灼熱(しゃくねつ)の日差しの下、同市消防団の団員が汗を流しながら竹ざおを使って勇壮に和舟を操った。
阿武隈川の水害に備えた水防訓練の一環で、同市消防団から5チームが出場。「よいしょ」「よいしょ」とかけ声を合わせながら、熱戦を繰り広げた。
市民らも応援に駆け付け、「頑張れ」と声援や拍手を送った。同市消防団第7分団の公務員清水邦彦さん(37)は「舟こぎは本宮市の夏の伝統行事として親しまれている。久しぶりの開催で不安だったが、力を合わせてこげて良かった」と喜んだ。