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「交流の場に」子ども食堂開設 西会津初、住民有志団体が開設

07/26 08:20

「地域住民の交流の場になれば」と話す鈴木さん(中央)

 西会津町の住民有志でつくる団体「ほっこりくらぶ」は、同町尾野本の旧会津丸新事業所で、多世代交流型の子ども食堂「みんなのキッチン」を始めた。子ども食堂の開設は同町で初めて。団体の代表でJA職員の鈴木百合子さん(61)は「子どもの居場所づくりのほか、地域住民の交流の場として多くの人に利用してもらいたい」と語る。

 ほっこりくらぶは元教員や看護師などの6人が6月、食堂の開設を目的に設立。鈴木さんは「世代を超えて交流できる場があればという共通の思いで設立に至った」と振り返る。

 廃業したカーテン製造の事業所を借りて食堂を運営する。椅子や食器は廃校となった小学校で使われていたものを活用した。野菜やコメなどの食材は農家や地域住民から提供された。

 初めての食堂は10日に開かれ、想定を上回る約70人が訪れた。カレーや野菜スープなど地元の食材をふんだんに使ったメニューが出され、子どもや高齢者、障害者授産場の利用者らが会話を楽しみながら味わった。鈴木さんは「幅広い年代の皆さんが楽しく話している姿を見てうれしかった。次回も多くの人に利用してもらいたい」と話した。

 月1回のペースで開催し、頻度を増やす。次回は8月10日午前10時~午後2時。未就学児、小中学生は100円、高校生以上は200円。問い合わせは事務局(電話090・9243・3307)へ。

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