双葉町は23日、愛知県豊田市と豊田鉄工(同市)から無償貸与された次世代モビリティーを活用し、町内来訪者の回遊性向上に向けた実証を中野地区復興産業拠点で始めた。官民連携で小型モビリティーの実証を行うのは県内初。
貸与されたのはいずれも小型電動モビリティーで、豊田市から立ち乗りタイプのC+walkT(シーウォークティー)4台、豊田鉄工から座り乗りタイプのCOMOVE(コモビ)2台。次世代の移動手段を推進する自治体や企業など18団体でつくる「次世代モビリティ都市間ネットワーク」の活動の一環。
実証では、復興産業拠点内の双葉町産業交流センターと浅野撚糸(ねんし)双葉事業所の2カ所にポートを設置した。無料で利用でき、両ポートで乗り捨て可能。利用時間は午前10時~午後5時。
町は復興計画で「歩きたくなる町」をコンセプトに掲げ、歩行弱者を含めた回遊性の高い町づくりに向けた検証を進めていく。
実証開始に伴い、町内でセレモニーが行われ、伊沢史朗町長が「先進技術が集結する町として復興を遂げていく姿を見ていただきたい」とあいさつ。豊田市企画政策部の都築和夫部長、豊田鉄工営業部の中島健介部長と共にモビリティーを体験した。