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県内観光客5392万人、前年比623万人増 コロナ前水準に

08/30 07:45

 2023年に本県を訪れた観光客は5392万3000人で、前年と比べて623万6000人(13.1%)増えた。増加は2年連続で、新型コロナウイルス禍前の19年(5634万4000人)の95.7%にまで回復した。県は新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、移動制限がなくなったことで観光需要が高まったと分析している。

 県が29日発表した。本県の観光客数の推移は【グラフ】の通り。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きた11年は3521万1000人で、前年の約6割に激減した。その後は回復傾向が続き、18、19年には5600万人台に達したものの、新型コロナ禍で20、21年は3600万人ほどにとどまっていた。

 23年の観光客数を種目別にみると、道の駅などの「その他」が1641万4000人で最も多く、伊佐須美神社(会津美里町)や大内宿(下郷町)などの「歴史・文化」が865万8千人、あづま総合運動公園(福島市)などの「スポーツ・レクリエーション」が846万5000人で続いた。

 伸び率をみると「行祭事・イベント」の観光客数が1.7倍に増えており、通常通り開催されるイベントが増えたことが誘客につながったとみられる。

 県内7地域別では、いずれも前年より増加。いわき(25.7%増)、南会津(20.8%増)、県中(20.4%増)の伸びが目立った。

 本県では26年4~6月に大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」の開催が決まり、来年4~6月には「プレDC」も予定されている。県は「プレDC、DC本番でコロナ前を超える観光客に来てもらえるよう、誘客促進に力を入れたい」(観光交流課)としている。

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